喧嘩や事件などが多発し、治安が悪い印象を持つ人も多くいます。北九州の成人式は日本で一番派手なことでも有名です。
しかし、そうした治安の悪いイメージには、過去のやばい事件や福岡独自の文化が関係しています。現在は住みやすい街として人気の県です。福岡県民は地元愛が強い人も多くいます。
この記事では福岡が修羅の国と呼ばれる原因や、過去の事件を特集しました。悪質な凶悪事件もまとめています。
福岡が修羅の国と呼ばれる理由とは
- 指定暴力団の本拠地が日本で最多である
- 悪質な事件が過去に複数あった
- 同和地区の数が最多
などの理由が挙げられます。特に暴力団による事件が、福岡の治安が悪いイメージに大きく繋がっています。
福岡にある暴力団の本拠地は5箇所です。警察が認定する「指定暴力団」の22団体のうち、5つが福岡県にあります。団体数としては日本最多の数です。
【車内に拳銃…元組員を起訴~職務質問で発覚】
福岡市早良区で車の中に拳銃を隠し持っていたとして、元暴力団組員の男が逮捕、起訴されました。https://t.co/SRTfc0SGbn pic.twitter.com/QnNzZlrb5d
— RKB毎日放送NEWS公式ツイッター (@rkbnews4ch) October 16, 2020
過去には暴力団員による悪質な事件も多発しました。手榴弾を使った犯行だったり、ロケットランチャーが見つかったこともあります。2011年には少年犯罪の件数も日本で最多となっています。
また、昔の福岡は炭鉱の街としても栄えており、労働者たちが炭鉱で街を発展させました。しかし、1976年に福岡の炭鉱産業は無くなり、職を失った人がヤクザや暴力団に入って生計を立てるという事例も多かったようです。
福岡ってどんな町?治安悪い?

ここ数年、政令都市の中でも福岡市は人口増加率が全国1位です。国内での人口増加率は1位を記録しています。2010年〜2020年までずっと右肩上がりで増え続けているのが現状です。
理由としては…
- 都心部でも家賃が安い
- 食事が美味しい
- 食べ物などの物価が安い
- 空港や田舎へのアクセスが良いコンパクトシティ
など、住み心地がいいと言われているのが特徴です。
福岡の治安が悪いと思わせる事件・エピソードまとめ
住みやすい街として人気なものの、過去に起こった事件によって治安が悪いイメージは残っています。
犬鳴トンネル工員焼殺事件
1988年、20代の男性工員が焼殺される事件が起こりました。現場となった犬鳴トンネルは、福岡では有名な心霊スポットで映画にもなっています。
【cowai更新】
『犬鳴村』を大ヒットに導いた“三つの力”と、2021年公開予定、“村”シリーズ最新作『樹海村』!
前代未聞の『恐怖回避ばーじょん』も本日9/9レンタル開始!https://t.co/46jEWV3sxk#清水崇 #犬鳴トンネル #犬鳴村 #都市伝説 #ホラー#三吉彩花 #東映 pic.twitter.com/3mDS300TMp— WEB映画マガジン【cowai】 (@cowai_movie) September 9, 2020
車を窃盗しようとしていた少年ら5人による犯行でした。たまたま通りかかった男性工員に逃げられ、激怒して車内で暴力を繰り返したそうです。その後は旧犬鳴トンネル内で全身にガソリンを浴びせ、焼殺するという残虐な事件となりました。 また、2000年に犬鳴ダムで死体遺棄事件も発生しています。
筑豊周辺で手榴弾らしきものが度々発見

過去には筑豊周辺では手榴弾や手榴弾と疑わしきものが度々発見されました。また、2003年には北九州市小倉北区の飲食店に手榴弾が投げ込まれる事件も発生しています。これによって従業員の12人が重軽傷を負いました。
これを受けて、「手榴弾110番(手榴弾を見つけて犯人が検挙されれば10万円貰える)と言う制度ができています。
舞鶴地区(旧親不孝通りエリア)の喧嘩多発
舞鶴地区は天神の北エリアにある街です。かつては若者の街と言われ、バブル期には九州最大のディスコもありました。
2000年頃くらいまではクラブが福岡では一番多く、お酒に酔った若者の喧嘩が多発していました。また、過去には薬物事件も多く検挙されています。ハロウィンやクリスマスはこの舞鶴地区に人が集まることから、イベントの時期になるとやはり喧嘩が勃発しています。
現在は天神の中心部である「西通り」付近に新しいクラブが集まっています。最近の親不孝通りはライブハウスが多いです。
15歳少年による商業施設での殺傷事件
マークイズ百道で通り魔らしき男が捕まったがね。 pic.twitter.com/kE0x4zrfsS
— ミニオソ (@minioso19) August 28, 2020
2020年8月、福岡ドームの隣「MARK IS 福岡ももち」で事件が起こりました。 1階の女子トイレで21歳の女性が少年に包丁で刺され死亡した事件です。犯人と被害者の女性にに面識はありませんでした。「通り魔」的犯行と言われています。
また、その直後には6歳の女児に馬乗りになっており、その場を近くの男性や警察に取り押さえられました。まだ記憶に新しい少年犯罪です。
北九州の成人式はヤンキーだらけ
北九州の成人式は最早コミケなのでは?w pic.twitter.com/uqcG8Y2YH1
— しおんP (@shiongu) January 12, 2020
北九州の成人式は全国で一番ド派手です。リーゼントにサングラスの男の子も多く、ヤンキーが圧倒的に目立ちます。女の子は花魁風に着崩したりと、とにかく派手なことで有名です。 派手な車やバイクで登場する成人も少なくありません。
また、衣装はレンタル屋さんで数万円をかけて準備します。平均で15万円ほどです。最近は「長年続く北九州の派手な成人式を盛り上げよう」という意識の子が多く、喧嘩などは起きずに平和に終わっています。
暴力団による麻薬の密売

福岡は指定暴力団が全国で最多です。現在は逮捕者が増えたり「暴力団撤廃」の運動が盛んな福岡ですが、未だに麻薬は暴力団の資金源となっています。
2019年には熊本で約590キロの密輸が発覚しました。この密輸には福岡県警に逮捕されていた人が複数人いたとされています。
12人負傷の危険ドラッグ事故
福岡市の中央区天神1丁目で、乗用車が暴走した事件が起きました。12人が負傷しています。
昨日福岡で大きな事故あったんか。脱法ハーブ吸ってたんだって。ってか事故起こした車レンジローバーのイヴォークじゃんもったいない。 pic.twitter.com/S6AvSGC5q4
— Hisatoshi Maruyama (@hm_hisa) February 5, 2014
この時の運転者は危険ドラッグである脱法ハーブを吸っていました。逮捕時には意識が朦朧としていたと言われています。また、同乗者が吸わせたとされ、36歳の男は危険運転致傷幇助容疑で書類送検されました。
この時は信号待ちをしていた車両の間を、無理やり押しのけるように突き進んで行きました。結果、信号無視をして交差点に進入しています。その後は向かいの車道に乗り上げて、前方の電柱に衝突して停車しました。
同和地区の数は全国3位
何故飲酒運転者が福岡に多いのか?についてhttp://t.co/jBD5X5JT
◆福岡は全国最多の指定暴力団5団体が存在
★全国最多の同和地区数を誇る
→多様な大人の事情が発動し、違法行為スルーのケースが少なくない
ある意味全国屈指の無法地帯といえ、そのために— 戸内穂土 (@touch20120221) October 19, 2012
同和地区とは部落エリアのことです。福岡では同和地区による部落差別を「同和問題」として問題視してきました。福岡はこの同和地区が全国で3番目に多い県です。現代ではそこまで影響は無いですが、未だに昔の人は社会的な差別をする人・される人がいます。
特に北九州・筑豊地区には部落差別が多々ありました。昔の「穢多」「非人」と言われる下の身分階級の人たちが受けたものです。
同和地区の数が多いことから、部落差別が治安の悪さ・事件の多さにも関係していると言われています。
ロケットランチャーが押収される事件

2012年、北九州市戸畑区の住宅街でロケットランチャーが発見されました。同時に拳銃や銃弾なども複数押収されています。
発見されたのはロシア連邦軍製の対戦車兵器用ロケットランチャーです。福岡県警の捜査員が別の事件で捜査していた時に見つかりました。捕まったのは暴力団の組長です。
久留米の保険金殺人事件
2002年に久留米市で起こった事件です。”久留米看護師連続保険金殺人事件”という名前で話題になりました。「黒い看護婦」という名で書籍化までされています。
【黒い看護婦】
福岡で実際にあった女性看護師4人組による保険金殺人の話で、テレビドラマ化もされている
吉田様と呼ばれるサイコパス女が周囲をマインドコントロールして金を巻き上げる、小説にするにはあまりに滑稽とも言える現実の話です。4人とも加害者だけどある意味3人も被害者#546乱読本棚 pic.twitter.com/4OG4UY8yIa— こうしろ (@Ksr_5463_) June 17, 2019
事件では女性看護師4人が犯人です。医療知識を使って夫を殺害し、強盗殺人未遂や詐欺罪などに問われています。この事件は主犯格の女性が、同級生3人を洗脳していたことでも話題になりました。のちに一人が自首したことで事件が発覚しています。
筑豊地区のリサイクルショップ殺人事件
福岡県筑後市のリサイクル店で起きた事件です。 従業員ら3人が死亡しました。犯人である夫婦は自宅アパートで従業員(22)に暴行を重ね、外傷性ショックで死亡させたと言われています。また、その死亡した従業員の死体を焼却し、骨を家の周辺に撒くと言う残虐な事件でした。
福岡市のバラバラ殺人事件
福岡に住む女性美容師(30歳)がバラバラの遺体で見つかった事件です。九州自動車道の玉名パーキングエリアで清掃員が左腕を発見しました。また、山川パーキングエリアでは右腕が発見されています。
この事件は加害者も女性であることから話題になりました。遺体をバラバラにした理由は、女性一人で遺体を運搬できなかったからだと後に判明しています。
福岡市の金塊強奪事件

2016年、博多駅近くで金塊160キロ(7億5800万円相当)が盗まれた事件です。路上で警官を装った男達に襲われました。また、後に2017年には天神の駐車場で現金3億8千万円が強盗されています。どちらも犯人は愛知県に住む男らの犯行でした。
この事件は博多7億円金塊強奪事件と言われています。
福岡市にはワースト1位が多い
刑法犯犯罪率全国ワースト1位

福岡は過去の平成5年から12年までは連続してワースト1位を記録していました。犯罪率が全国1位だったことがあります。現在は件数も発生率も2019年〜現在はワースト8位程度に落ち着いています。
福岡県は、平成5年から 12 年までの間は連続して全国ワースト1位であり、平成 13 年と 14 年 は同2位、平成 14 年と 15 年は同3位、平成 16 年は同4位と次第に順位を下げているものの、 未だ全国水準を大きく上回っている現状にある。
引用:福岡県の犯罪情勢
このことから「福岡は犯罪率が高い」というイメージが強く残っています。ただし、順位が落ちたとは言え未だにワースト上位には入っているのが現状です。
飲酒運転数全国ワースト1位

飲酒運転の数は2010年に一度ワースト1位を記録しています。その後は2019年まで1位から11位を行き来しているのが現状です。
福岡では2006年に海の中道大橋で起こった事故から飲酒運転撲滅に力を入れています。飲酒運転をしていた福岡市職員の男に追突され、博多湾に転落していた3児が死亡した事故です。
それ以来福岡では「飲酒運転撲滅運動の推進に関する条例」が制定されています。
拳銃押収数全国ワースト1位
2004〜2008年の5年連続で発砲事件の数が全国最多となりました。しかし、福岡はここ数年で押収数がワースト1位になったことはありません。
ただし、2010年には福岡県警の警部から改造拳銃が押収されました。また、佐賀県は全国3位の押収数になったこともあります。ちなみにここ4年間では福岡は5位となっています。
発砲事件数全国ワースト1位
発砲事件は過去に2011年で全国ワースト1位を記録しています。発砲事件があったのはほとんど暴力団によるものです。福岡は指定暴力団が全国で最も多いためこのような結果となっています。
福岡県なんと去年は「発砲事件ゼロ」。普通はゼロです。 pic.twitter.com/iCkgs6rMEe
— 夏野陽炎 (@kagero_natsuno) January 15, 2015
食品偽装数全国ワースト1位
2008年に食品偽装数で全国ワースト1位になったことがあります。その年には、福岡だけの偽装数で全国の約1割を占めました。
実際に報道されたのは北九州市の加工会社が、中国産の梅を大分県産と謳って卸していたとの内容です。さらには田川の会社が北海道産小豆の中に中国産が混ざっていたこともあります。
少年犯罪検挙人数全国ワースト1位
2011年には少年犯罪の検挙人数が全国ワースト1位になりました。
検挙人数が最も多いのは福岡県で14歳〜19歳人口1万人あたり74.52人(偏差値77.5)。2位は沖縄県で73.69人。3位以下は岡山県(57.85人)
2015年に検挙された人数は3,353人に登ります。しかし、2019年には1,616人と5年間で半減しました。
それでも令和元年の少年・少女の検挙率は全国2位を記録しています。検挙数はどんどん減ってはいるものの、人口で割った検挙率は高いのが現状です。
福岡県で特に事件が多いエリア
特に繁華街が多いエリアや暴力団が多い地域では事件が起きやすいです。
北九州エリア
北九州小倉の成人式 pic.twitter.com/odgARPKxit
— 櫻坂46が10月に参上🤩櫻最高👍 (@kyunsaka46) October 14, 2020
北九州市には九州最大級の指定暴力団「工藤會」が本拠地を置いています。人数は約1100人と多くの暴力団員が北九州市にいると言われています。
そのため、暴力団同士の争いが多いのが事件が多い理由です。過去に暴力団員がクラブに手榴弾を投げ込んだ事件も小倉の繁華街でした。小倉の魚町エリアは繁華街のため事件が起こることもあります。
ただし、こうした暴力団による事件が起きたのは18年前の話になります。現在はほぼ心配ありません。
筑豊・筑後エリア

筑豊地区は日本有数の炭鉱地帯です。1970年にはその主要産業が衰退し、炭鉱の労働者が暴力団やヤクザになった人が多いエリアです。
田川市ではホステスが殺される事件や、タクシー運転手が刺される事件なども起こっています。リサイクル店の従業員が虐殺された事件は筑後エリアでした。
福岡市中央区エリア

福岡市中央区には、若者が集まる「天神西通り」「親不孝通り」など飲食店やクラブが立ち並んでいます。九州最大の歓楽街である中洲からも歩いていけるエリアです。
大きな繁華街では喧嘩が起こることもあります。飲酒事故が起こったり、 クラブではドラッグの取引の噂も後を絶ちません。 しかし、天神や博多で普通に食事や観光をする分に心配をする必要はありません。
福岡のやばい事件まとめ

福岡には暴力団の本拠地が多かったり、過去の事件で治安が悪いイメージが強くなってしまいました。また、少年犯罪や飲酒運転が多いのも確かです。
しかし、その背景には昔の部落差別なども関係していました。ここ近年では県外からの移住者も増加しています。過去にはやばい事件も多かった福岡ですが、これからは治安がもっと安定してくることでしょう。

