福岡で紅葉狩りを楽しみたい方は、呑山観音寺のドウダンツツジがおすすめです!真っ赤に染まったドウダンツツジと、黒色のお寺のコントラストはとても美しく、インスタ映えする写真もたくさん撮影できます。
また、天王院前のモミジ並木や、ヤマザクラ・ハゼ・ケヤキなど、多種多様な木々の紅葉が一気に楽しめるのも呑山観音寺の魅力です。
本記事では、そんな福岡の紅葉名所・呑山観音寺についてご紹介します!また、紅葉の見頃やイベント情報についても記載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
呑山観音寺の基本情報
引用:https://www.nomiyamakannonji.com/
名称 | 呑山観音寺 |
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開門時間 | 6:00〜17:00 |
駐車場 | 200台 |
所在地 | 糟屋郡篠栗町萩尾227-4 |
アクセス | GoogleMap |
公式HP | 詳細はコチラ |
呑山観音寺は鉾立山(ほこたてやま)のふもとにある、高野山真言宗別格本山です。
読み方は「のみやまかんのんじ」で、参拝者からは「のみやまさん」と呼ばれ親しまれています。また、境内の塔頭(たっちゅう:小寺)である天王院と共に、篠栗八十八ヶ所霊場の礼所です。
ご本尊は「千手千眼観世音菩薩」という石仏で、篠栗霊場が開創される前から祀られてきたと伝えられています。
2023年呑山観音寺の紅葉が見事になる時期
2023年、呑山観音寺の紅葉は10月下旬から色づきはじめ、11月初旬に見頃を迎える予定です。真っ赤に染まったモミジやヤマザクラ、ドウダンツツジなど、多種多様な木々の紅葉を観賞できます。
下記に、呑山観音寺の見事な紅葉を観賞できる場所と時期をまとめています。
天王院 紅葉の参道 | 10月末〜11月中旬 |
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天王院表参道口・極楽往生院 | 11月初旬〜中旬 |
百観音堂のドウダンツツジ | 10月下旬〜11月中旬 |
七福神堂周辺 | 10月末〜11月中旬 |
呑山観音寺の公式インスタグラムでは、紅葉の様子を随時更新しています。チェックしてから訪れるのがおすすめです!
秋には絶対に行って欲しい!呑山観音寺は福岡で随一の紅葉スポット
呑山観音寺は、紅葉情報2023を掲載するサイト「ジョルダンの季節特集」で全国13位、福岡県内2位の紅葉名所としてランキングしています!
さらに、日本最大級のお出かけメディア「Walker+」の紅葉名所2023では、人気ランキングで九州第7位、福岡県第2位にランクインしています。まさに九州屈指の人気の紅葉スポットです!
真っ赤に染まる『百観音堂のドウダンツツジ』は期間限定開放
引用:https://www.nomiyamakannonji.com/
呑山観音寺を訪れた際、必ず足を運んでほしいのが「百観音堂」裏に1000本ほど植えられているドウダンツツジです。
ドウダンツツジとは、すずらんに似た白いつぼ型の小さな花を咲かせる落葉低木です。公園や一般家庭の生垣に、しばしば植えられています。秋になると葉は紅葉するのが特徴です。
百観音堂周辺にはドウダンツツジが密集して植え込まれており、紅葉シーズンは辺り一面が真っ赤に染まります。百観音堂周辺は特に、呑山観音寺内の人気な撮影スポットです。
撮影する際は、百観音堂内からのアングルがおすすめです。インスタ映えする写真が撮れますよ!
『天王院の紅葉並木』は青もみじもキレイな絶景
引用:福岡観光連盟提供
呑山観音寺境内にある天王院の参道はモミジ並木です。秋になるとモミジが真っ赤に染まり、散った葉が赤色の絨毯となるため、幻想的な空間になります。
天王院の紅葉並木を撮影する際は、天王院を正面にした入り口側から撮影する、もしくは天王院側から入り口方面を撮影するのがおすすめです!
呑山観音寺では、以下のような木々の紅葉が楽しめます。
- モミジ
- ヤマザクラ
- ドウダンツツジ
- ハゼ
- ケヤキ
- コナラ
夏場は新緑に染まったモミジ並木に様変わりします。秋だけでなく、夏もきれいな景観を楽しめるのが嬉しいポイントです!
また、春はサクラ、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色など、季節によって異なる表情を見せてくれますよ。
10月下旬から紅葉まつりも開催される
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呑山観音寺では毎年、10月下旬から11月下旬まで「紅葉まつり」を開催します!紅葉まつりの期間中に開催されるのは、月例法要・蚤の市・紅葉の森音楽会・森林セラピーヨガ講座など、魅力的な行事ばかりです。
蚤の市では、野菜や食べ物、衣類などのさまざまな商品が販売されます。キッチンカーやカフェも出店されるので、家族や親子でも楽しめることでしょう。
呑山観音寺のきれいな紅葉を観賞しながら、カフェでゆったりと過ごしてみてはいかがですか。
紅葉だけじゃない!呑山観音寺の参拝でおすすめの見どころ
呑山観音寺は紅葉シーズンでなくても、来訪者があとを絶たないお寺です。ここからは、紅葉以外のみどころをご紹介します。
6月下旬から約100株の『あじさい』が咲き誇る
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例年6月中旬から7月上旬になると、呑山観音寺ではアジサイが見頃を迎えます!境内には1500株ほどのアジサイが植栽されており、アジサイが所狭しと咲き誇る景観は圧巻です。毎年、アジサイを見ようと多くの参拝者で賑わいます。
なかでも、天王院の参道や鐘楼堂にはさまざまなアジサイが植栽されています。
また、道の両サイドに植栽されたアジサイに囲まれる「あじさい苑」は見応え抜群です!
篠栗八十八ヵ所霊場の関所として知られる『戒め階段』
引用:https://www.nomiyamakannonji.com/
呑山観音寺は、篠栗八十八ヶ所霊場の関所です。第十六番札所となっています。
篠栗八十八ヶ所霊場とは、弘法大師空海を拝する88か所霊場の総称です。「日本三大新四国霊場」に数えられます。
本堂前には関所の所以ともいわれる「戒めの階段」があります。非常に急な造りとなっており、ご本尊に拝することを断念する方がいるほどだそうです。
戒めの階段を登った先には、呑山観音寺の本堂が見えてきます。本堂を中心として大小7つのお堂と石仏が祀られており、神秘的な空気に包まれるのが特徴です。
『本堂 大悲殿』では各種祈願やお祓いができる
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呑山観音寺の本堂は「大悲殿」といいます。本尊は、篠栗八十八ヶ所霊場が創設されるよりも以前から祀られてきた「千手千眼観世音菩薩」の素朴な石仏です。
日頃は本堂の厨子に秘仏として安置されており、10月第3日曜日の秋の大祭(月例祭)でのみ御開帳します。
本堂では、お護摩とよばれるご祈祷を執り行い、祈願を代わりに行う「30日間特別護摩祈祷」が広く知られています。非常にご利益があるそうですよ。
また、毎日午後4時まではお祓いも執り行っています。住職、副住職による祈念、読経の後、大般若転読加持を直接受けられるのが魅力です。
3000体を超える『水子地蔵』も圧巻
呑山観音寺の極楽往生院前面には、なんと3000体以上の水子地蔵が並んでいます。
水子地蔵とは、子供の魂を供養するために造られた地蔵のことです。生後7日に満たず亡くなった子や母親のお腹の中で亡くなった子は、無念のため霊となり悪さをすると考えられています。
悪さをしないように、子供の魂を沈める仏として造られたのが水子地蔵です。
また、例年8月の第3日曜日に執り行う「精霊まつり」では、多くの参拝者を迎えて水子供養会が開催されています。
【もっと深掘り】呑山観音寺の歴史とご利益について
天保6年(1836年)、四国巡拝の帰りに篠栗に立ち寄った尼僧慈忍は、村の困窮を救済するために祈願を続けました。祈願が成就して安寧が訪れると、慈忍は村人たちに呼びかけて、弘法大師空海と縁のある篠栗に八十八ヶ所を発願します。
その後、藤木藤助たちによって開創されると、呑山観音寺は篠栗四国八十八箇所霊場の第十六番札所となり、篠栗八十八ヶ所の関所といわれるようになりました。
今では霊験あらたかな祈願のお寺として知られており、多くの参拝者が訪れています。心願成就・厄除け祈願が主です。
紅葉の時期には駐車場が渋滞するので注意!
呑山観音寺は福岡県内でも屈指の紅葉の名所ということもあり、例年多くの参拝者が訪れます。特に紅葉の見頃である10月末〜11月中旬は混雑しており、土日は駐車場の1km手前から渋滞します。
ゆっくり紅葉が見たい場合は、平日に訪れるのがおすすめです。参拝者が少なく、紅葉を鑑賞しやすい傾向にあります。
北九州・筑豊方面から土日に訪れる方は、篠栗町と逆方向の宮若市から県道92号線を上がるルートがおすすめです。
呑山観音寺の公式サイトに渋滞しづらい道が記載されていますので、確認してみてください。
まとめ|紅葉が名所の呑山観音寺へ行ってみよう!
呑山観音寺は、福岡県内屈指の紅葉名所です!山全体が真っ赤に染まるほどの紅葉が鑑賞できるため、まだ見たことがない方はぜひ美しい景色を目にしてみてください。
また、呑山観音寺は3000体以上の水子地蔵があったり、願いが成就したりするお寺としても有名です。さらに、真言宗の開祖である弘法大師空海と縁があるなど、歴史を感じられる場所でもあり、紅葉シーズンでなくても楽しめますよ。
福岡県内で紅葉狩りを楽しみたい方は、ぜひ呑山観音寺に足を運んでみてください。