博多区にある「櫛田神社」は、博多っ子なら誰しも知っている、福岡で有名な神社のひとつです。
1年で最も賑わうのは、全国から注目を集める「博多祇園山笠」で、櫛田神社の神事として770年の歴史を誇る博多の夏の風物詩です。
魅力は博多祇園山笠だけでなく、節分大祭で飾られる「日本一大きなお多福のお面」や、不老長寿のご利益があることでも有名で、健康と長生きの水が飲める「不老長寿の井戸」などのパワースポットがあります。
また、白鵬など有名力士が持ち上げた「力石」と呼ばれる大きな石が並んでいる場所があり、櫛田神社には山笠以外にも見どころがたっぷりあります。
今回は櫛田神社の行事、おすすめパワースポット、ご利益や御朱印まで全てご紹介します!
櫛田神社の基本情報
名称 | 櫛田神社(くしだじんじゃ) |
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参拝時間 | 9:00~17:00 |
創建 | 西暦757年 |
祭神 | 天照皇大神(大神宮) 大幡主大神(櫛田宮) 素戔嗚大神(祇園宮) |
住所 | 福岡市博多区上川端町1-41 |
アクセス | Google Map |
櫛田神社の御利益
櫛田神社の御利益は以下の通りです。
- 不老長寿
- 商売繁盛
- 夫婦円満
- 家内安全
ご祭神は、大幡主大神、天照皇大神、素盞嗚大神を祀っています。
中世の時代には度々戦火に遭い、何度も荒れ果ててしまっているが、豊臣秀吉が博多の街の復興を実施し、現在の社殿を建立されました。御神徳は古来より「商売繁盛」「不良長寿」の信仰が篤く、”お櫛田さま”として現在でも親しまれています。
境内にある大きな銀杏の木に触れたり、地下から湧き出る不老長寿の井戸水を飲んだりすると、健康で長生きができると言われている名スポットがあります。
実は境内にはもう一つ神社があり、「夫婦恵比須神社」が鎮座しています。男恵比須さま、女恵比須さまどちらも祀られている全国でも珍しい神社です。
櫛田神社の主な年間行事
櫛田神社と言えば、夏の博多祇園山笠が大変有名です。実は他にも注目べき祭事があります。
初詣
櫛田神社の初詣の人出は、例年約15万人と言われています。地元の方々から親しまれているのに加えてアクセスもとても良い神社ですので、初詣は混雑します。
<12月31日>
大祓式 16:00
除夜祭 23:00
<1月1日>
歳旦祭
<1月3日>
元始祭
節分大祭
2月の節分の日に行われる祭事で、日本一大きなお多福のお面が設置されます。開いている大きな口の中をくぐっていくと、商売繁盛、家内安全のご利益があると言われています。
その日本一の大きさは、高さ5.3メートル、幅5メートル。人がいない時間帯は面白い写真が撮れそうですね。毎年1月下旬から2月10日まで飾られています。
また、2月3日には境内から著名人が豆をまく行事があります。10:00~16:00は無料で豆の配布が行われます。(なくなり次第終了)
博多祇園山笠
博多の夏と言えばこの「博多祇園山笠」です。7月になると街中が山笠祭一色になります。
博多祇園山笠は、700年以上続く櫛田神社の神事であり、毎年7月1日から7月15日まで開催されます。
その昔、博多に疫病が流行った時に、疫病退散を祈願したことからはじまっています。
お祭りのメインは何といっても、15日の追い山笠のフィナーレ「櫛田入り」です!7つの「流(ながれ)」が順番に櫛田神社の境内を回るタイムを競います。
男たちの勇ましい掛け声とその臨場感を見るために、鑑賞チケットは15分で完売するほどの超人気ぶりです。
飾り山笠は市内に14か所設置され、毎年アンパンマンやサザエさんなどキャラクターをモチーフにした山笠も登場し、子どもたちを楽しませています。
また、追い山が終わると山笠は解体されるのが習わしですが、櫛田神社に奉納されている山笠は例外です。一年中山笠を見ることができます。
博多おくんち
唐津・長崎に並ぶ日本3大おくんちの一つ「博多おくんち」は、1200年続く秋の豊穣に感謝するお祭りです。五穀豊穣に感謝して、境内では市場や甘酒の提供があります。
10月下旬に開催され、3日間に渡る祭事の中でも見どころの一つなのが、「御多幸パレード」で、約5キロの道のりを疫病退散を願い博多の街を練り歩きます。
夕方になると。境内は美しい千灯明で地上絵が組み立てられ、幻想的な風景を見ることができます。
櫛田神社の境内にあるパワースポット
お祭りのイメージが強い櫛田神社ですが、実は境内には見逃せないパワースポットがたくさんあります。
干支恵方盤
楼門の天井にある「干支恵方盤」は、干支の動物たちを色鮮やかに使った恵方盤です。
円の内側には東西南北が、外側には干支が配置されています。毎年大みそかになると円盤の針を新しい恵方に向けて回転させます。門をくぐるときは上を見ながらゆっくり歩いてみましょう。
力石
「力石」とは、力試しをする石のことで、元々は天候・武運・豊凶を伺う石占いのような役割をしていました。やがて本来の意味はなくなり、若者が入りを持ち上げて力試しをするようになりました。
近年では白鵬といった有名力士が力試しをし、石を奉納されています。境内には有名力士の石と指定文化財の石とが一緒に並んで置いています。
櫛田のぎなん(夫婦ぎなん)
櫛田神社のご神木は大きなイチョウの木で、「櫛田のぎなん」と呼ばれています。(博多ではギンナンの事を「ぎなん」と呼びます!)大イチョウの幹回りは約8メートル、樹齢は1000年超えと言われ、不老長寿の御利益があります。
3月には不老長寿を祝う「ぎなん祭」が行われ、祈願する地元の方々で賑わいます。
10月には、樹齢300年の大イチョウ「夫婦ぎなん」に実ったぎんなんを収穫し、秋の実りを祝う「ぎなん落とし」があります。
寄り添うように立つ2本のイチョウは、夫婦円満、子孫繁栄などの御利益があります。
霊泉鶴の井戸
本殿向かって右側に、3羽の鶴に囲まれた「霊泉鶴の井戸」があります。本殿の地下からこんこんと流れる地下水は、不老長寿の命の水として古くから信仰者の参拝が絶えません。
かつては飲用が可能で、霊泉をいただくときは、一口目には、自分の不老長寿、二口目には、家族の不老長寿、三口目には、親類縁者の不老長寿を心の中で念じながら飲むよう言われていました。
現在は飲用不可のため残念ですが、井戸の前で手を合わせてしっかり不老長寿の祈願をしましょう。
櫛田神社でいただける御朱印・御朱印帳
櫛田神社の御朱印は、本殿右側の社務所でもらうことができます。初穂料は300円です。
御朱印帳は3種類あり、中でも珍しいのが、「にわか」デザイン(1000円)の御朱印帳です!
福岡の定番土産「にわかせんぺい」でなじみがありますが、もとより「にわか」とは福岡の郷土芸能「博多仁和加」のことです。
福岡市指定の無形民俗文化財になっており、この博多仁和加で使用される面が、「にわか面」です。
他2種類も「博多祇園山笠」のデザインなので、なんとも博多らしくお土産にも喜ばれそうですね。
櫛田神社でおすすめのお守り
櫛田神社で特に人気の高いお守りをご紹介します!
叶守り
伝統工芸の博多織で作られています。櫛田神社ご神木のイチョウの木の葉のチャームが付いています。色や柄が様々で、お気に入りのデザインを探すのも楽しいですね。
身代守り
木のお守りで、ひもを通せば首から下げることができます。山笠に参加する方が首から下げているということもあり、とても人気があります。
つげ櫛守
めずらしい櫛型のお守りで、本つげを使用しています。艶やかな髪の十二単の女性が描かれており、ご神木のイチョウのチャームもついていますよ。
博多水引守り
こちらも伝統工芸で、博多水引を使ったお守りです。人と人とを結ぶ縁結びのお守りとして特に女性に人気があり、カラフルな色合いが可愛いですね!
お守りの返納の仕方は?
お守りは、原則購入した神社で返納をします。目安は1年で、神社によって返納の箱があったり、受付で直接渡すところもあります。神社でお寺のお守りは返納できませんのでご注意ください。
櫛田神社への行き方・アクセス
バスや電車での行き方
電車 | ・福岡市地下鉄「祇園駅」下車 徒歩5分 ・「博多駅」下車 徒歩15分 |
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「博多駅」から「祇園駅」まで地下鉄で 約1分 210円
「天神駅」から「博多駅」まで地下鉄で 約5分 210円
博多・天神周遊バスですべての区間 100円
参拝者駐車場情報
参拝者用駐車場 | あり 100台 |
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お正月の駐車場は常に満車なので、できるだけ公共交通機関の利用がおすすめです。
まとめ|お櫛田さんへ参拝しに行こう!
櫛田神社は地域と密着した神社で、催事などを通してずっと昔から地元の方々に愛されてきました。特に夏の博多祇園山笠は他県や海外の方からの人気が高く、毎年多くの方が櫛田神社に訪れます。
博多を知りたいならまず櫛田神社へ、と言えるほど歴史と魅力が詰まっています。そんなお櫛田さんに、たくさんのご利益とパワーをもらいに行きましょう!
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